廃墟と無口な造形群

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奥多摩工業 氷川工場

date: 2013.09.01

category: 工場

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こだぬきだポン。残暑が猛威をふるっておりますポンね。

今日は、前回のお話で語った例の、奥多摩工業 氷川工場について語るポン!

 

JR奥多摩駅から徒歩5分のところにある石灰石化工工場で、車も免許も持っていなく、どこかに行きたいと一人で願ってもまさに手も足も出ないようなクソチビ狸が「よし、行くぞ!」とニコニコ顔で出立できる、狸に優しいオアシススポットなのである。
「工場萌え」というと、なんとなくキラキラ光った夜景を思い浮かべるけど、この工場は昼間の姿が、すごくいい。
以前劇団の仲間と連れ立ってここを訪れた時に、このテの類にまったく縁のなかった劇団員Oさんに、このテの類のマニアであるMさんという演劇の音響マンさんが言った言葉を引用すると、

「Oさん、これはやばいですよ。“初めて食べた肉が松坂牛だった”レベルですよ」

と言ったところだ。

 

 

・・・・わかりづらいな・・・・・。

 
奥多摩駅を出て右手にまっすぐ歩いていくと小さな川を渡る橋があり、そこからまず、ドーンと聳える姿を拝むことができる。

 

足元に川、背中に緑の山を背負って、白い粉を吹きながらガコン、ガコンと稼働する姿は、なんだか今にも動き出しそうだポン。なんていうか、寡黙で、硬派で、こんな男に憧れる!!!と言った感じだポン!!!あんまり見とれしまって三脚を欄干から落失させる勢いだポン!!!

 

 

 

橋を渡って右手に歩いていくと川原に降りられる坂があって、

 

お膝元に到着!!!

 

 

音響マンさんはひたすらカンゲキして、「今度マニアの仲間を連れて来てこの川原でBBQをする!」だの、「いやァ~、肉薄デスね!これは肉薄ですよOさん!」と、別にこのテの類のマニアではない劇団員のOさんにつかみかかるようにして「肉薄、肉薄!」と連呼している。お人好しのOさんも「あー、確かにすごいですね。確かに肉薄ですね。これはすごいかもしれないですね」と優しい対応でMさんをいなしながら少しずつ工場の魅力に目覚め出している様子だった。

音響マンさんの言うように、確かにこんなに近くに寄れる(肉薄できる)工場ってちょっと珍しいのかもしれないですポンね。なんていうか、迫力が、存在が、降ってくる。

 

 

 

 

夕暮れが迫ってきて、少しずつ灯りが点り始めた。
もっと見ていたかったけど、時間の都合上退却。
どなたかのHPに、もっと夜更けのキラキラ輝く氷川工場が載っていて、昼間とはまた全然違う顔で素敵だった。

いつでも会いに来れる場所なので、今度は夜景を狙って訪れてみようと思う。高層ビルから見る100万ドルのロマンティックな夜景よりも感動することは間違いない、と思う。ポン。

 

★以下のページに写真いくつか上げました!

白い要塞

 

 


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