廃墟と無口な造形群

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カフェ・ポアロ【早川書房特別企画】

date: 2015.02.27

category: カフェに行くポン!

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ポアロといえば、子供の頃夜の結構深い時間にテレビでやっていて、それを父か母が観ていた記憶がある。たぶん隣で一度や二度は見たことがあるのだけど、あまり詳しくは覚えていないポン。

我が家にある「いずれ読もう蔵書」の中ではアガサクリスティの「そして誰もいなくなった」が埃をかぶり続けているが、そもそもアガサクリスティの作品=ポアロという結びつき自体が頭に無かったくらい、ポアロに関して薄い知識しか持ち合わせないたぬきだポン。

そんな自分が、いつも妙な提案をしてくる友人に誘われて、「カフェ・ポアロ」なるものに行くことになった。

神田駅から徒歩5分もないくらい。あやしげな古いコーヒーショップ、という感じでそれは現れたポン。

待ち合わせの時間は過ぎているのだが、友人からは「遅れる。すまん」というざっくりとした遅刻連絡がきており、小雨の降る夜外で待っているのも嫌なので、ひとりで先に入っていることにしたポン。

「待ち合わせです」と告げると奥のテーブル席に案内された。

ウェイターさんがメニューと簡単なアンケートと謎解きの紙と髭を持って現れたポン。

「どうぞこちら(髭)つけてください」

前述したがたぬき、ポアロにはあまり造詣が深くない。いやむしろ一遍も作品を覚えていないくらいの縁遠さだポン。ポアロの風体くらいはわかるけど・・・

周りを見ると、隣に座っているちょっと美人な感じの女性客二人も、さらりという感じで髭をつけていた。
額を寄せ合ってなにやら小声で話し合っているが、お互いの顔を見て笑ってしまうとかそういうことはないんだろうか・・・。髭をつけながら真剣に話し合うことって一体何・・・?

ひとりで髭をつけて待っているのもはずかしいし、かといって髭をつけないで所在なげにしているとポアロファンではないことがバレてしまって白い目で見られるのではないかと不安になったりもし、どうしたらいいかわからないポン。
とりあえず「ポアロも飲んだ!」と書かれているホットココアを注文した。

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コップにも髭が・・・

店内にはあやしげな音楽が流れ続け、今にも事件が起こりそうだポン・・・

しばらくするとナチュラルに友人が登場し、ナチュラルに謎解きに没頭し始めたポン。

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店内にちりばめられた言葉を集めて、ポアロの有名な作品名を二つを見つけろ、というのが謎だポン。ポアロの有名な作品名をひとつも知らないたぬきにも優しく、店内には作品のポスターがずらっと並んでいる。

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始めてみるとこれがなかなか集中してしまい、いつの間にか隣にいた女性客二人のように真剣な顔で紙に向かって何かを書き付ける構図になったポン。

ポアロが食べたというミートパイやグラタンをもぐもぐたべて(イベントものなのでちゃんとした料理は期待していなかったがこれが普通にちゃんと美味しかったポン!

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謎を解き明かして、晴れ晴れとカフェ・ポアロを後にした。

なかなかおもしろい雰囲気だったのでたのしかったポン。
今回のポワロ企画は今日2月27日まで。カフェの名前は元々「クリスティ・カフェ」で、ハヤカワ書房の1階にある。今までも「パブ・シャーロック・ホームズ」とか「PKD酒場」とか、定期的にいろいろ妖しげな企画を催しているようだポン。
今度はもうちょっと前知識を入れた状態で来訪したいポンなー!

▼カフェ・ポアロ

http://www.hayakawa-online.co.jp/new/2014-12-17-181549.html


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