廃墟と無口な造形群

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雪辱の廃ダッジ

date: 2013.08.09

category: 廃墟

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**前回までの山梨**

ツイッターやinstagram等々で見かけて憧れていた物件、通称廃ダッジ。
1950年代に使われて放置されている古い車で、長い年月をかけてその荷台部分を貫くように山桜の木が生えているという伝説を聞き、いきいさんで向かったポン。
しかしいきいさみ過ぎてきっちりリサーチすることを怠ったため、現場近くで「○○という小屋の近くにあるはずポン」というだけの情報では到底たどり着けるべくもなく、ようやく方角がわかって山道を登り始めたときには4月半ばにして奇跡的季節はずれの大雪が降っていた。
10cm超の積雪の中1時間ほど登山する構えがあれば、誰も足を踏み入れていない真っ白な絨毯の上で、雪月花な廃ダッジがぽつねんと雪明かりに照らされているのを見ることができたかもしれない。
しかしながらそんな構えはもちろん、そもそも「え?車で行けない場所なの?」と40分くらい歩かなきゃ現場にたどり着けないことすら知らんかった我々の装備はぺらぺらなウインドブレーカーにおしゃれスニーカー。為すすべもない我らはせめて山梨のおいしいものを食べるくらいは為そうと山を降り、おいしい葛餅、おいしいほうとうを食べ、ワインの歴史についてというあまり毒にも薬にもならなそうな知識を得て、それなりに楽しい気分で、しかし文字通りの雪辱を胸に山梨を後にしたのでした。

それから数日・・・

***

ついにこの日がやってきた。

廃ダッジにリベンジするのだポン!

パーティーは前回に引き続き、宗教学者だか民族学者の松君(金髪坊主)と、大学の数年代後輩の西君(本当は廃墟を見るより地域の旨いものをたべたり神社仏閣を巡りたい)だポン。

松君は研究でいろんな地域を巡ったり山歩きをしたりしているので、今回はもう歩くと決めての完全防備。トレッキングシューズに登山家の人が持ってそうな杖?に、熊除けの鈴までついているポン。熊除けの鈴って初めて見たけどなんか可愛いポンねぇ。

ベアベルっていうんだってね。

西君(早く廃墟を見て山梨の旨いものをたべに行きたい)も、「今日は歩くつもりできました」との心意気。

今回はちゃんと緯度経度まで特定ができている旨を松君に報告すると
「あ、それなら大丈夫ッスね。コレで緯度経度わかるんで」
となにやらをサーチする謎の機械を見せてくれた。

なんでも、山歩きの時とか海外に行ってるときとか、自分の位置の緯度経度がわかるようになっているというGPSマシンらしいポン。

前回途中までは行っているため、ぐんぐん車を走らせる。
雪道を走った時には見えなかった山々の緑がまぶしい。

車デポ地にたどり着き、仕度をしていざ登山!
と言うほどの上り坂ではないけれど、まっすぐな道をざくざくと歩いていった。

―つづく


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