たぬき、うぐいすに化けるの巻
date: 2012.12.15
category: 閑話休題
みなさん、こんにちは!
たぬきでございます。こだぬきでございます!
この度こだぬき、縁ありましてこの選挙戦の数日間、うぐいすに化けて参りました。冬に鳴くうぐいす。今日はその様子をここ、《廃墟と無口な造形群》のブログの場をお借り致しまして、皆様にお届けいたしたく存じます。
もともとのご縁は、こだぬき演劇シーズンに培いましたちょいとした繋がりで、ナレーションや婚礼司会の事務所的なところからいただいた仕事的なものだったのです。
その事務所的なところから、「あなたこの選挙事務所に行ってね」とお願いされる訳でございます。
こだぬき、演劇シーズンを通過してはおりますが、正直そんなお仕事はズブの、ズブの素人でございます。まず、まず選挙ってなんですか?そのレベルでございます。
しかしながらナレーション事務所の流石の丁寧な研修を受けのぞむ前夜、ナレーション事務所からこんな連絡が入りました…
「こだぬきさん、明日行く狸党(仮)の事務所ですが、相当厳しいところです。初めてですなんて口が裂けても言っちゃいけませんよ?」
「え…?え、な、なんでですか?だって初めてだし、そんなの無理がありますよ(ポン)」
「初めてだって言ってね、怒られちゃった子いるのよ。あなたはプロとして派遣されるんだから、ね?プロよ?初めてなんて、絶対に絶対に言っちゃダメよ!」
…ポンポコ困ったポン。
ふざっけんなポン。
ざっけんなよバカヤロウポン。
無理っす 自分無理っす
とまあ理不尽な思いを抱えながら当日を迎えた訳ポンですよ。
選挙事務所の怖い人「こだぬきさん、今日はセンシャの方でお願いしますね!マイクの使い方、他のところと一緒ですから。あと今日ガイトウあるんでこだぬきさんシキリお願いしますね。キイロはここにあります」
…ちょいちょいちょいちょいぽんぽこぽんぽこぽんぽこぽんゴラアァー!!
なんて思っても聞けない…初めてですって言えない限り、それなんですかなんて絶対に聞いてはいけないのですよ…!
「ああ、はい。ガイトウ(き、きっと街頭演説かな…)ですね、あれですよね、お集まりのみなさーん、ってね。えーと、キイロは…ん?ね?あれ、なんでした?ああはいはいコレね。オーケーオーケーです」
ポンポコ困りました。
ポンポコこめりましたよ。(噛)
しかしながら不肖タヌキ、見知らぬ地、見知らぬ舞台、人が足を踏み入れない廃墟にスサササーと入り込むスキルに関しては、諸先輩方からご鞭撻頂きなかなかに身についてきた今日この頃でございます。やってやろうじゃありませんかポン…
「狸田(仮)でございまぁす!た、狸田、狸田でございまぁす!みなさまにお願いに上がりましたあー」
と、とにかく見よう見まね
タヌキの得意技変わり身の術です。忘れかけてた役者魂を思い出します。
周りのうぐいすさんのマネをしながら必死にアナウンスをしました。徐々に徐々に慣れてくると、オイうぐいすなんかそれちょっとおかしくない?ということもうぐいすの皆さん言ってます。それがとっても面白かったのでちょっとまとめました。
cf.1
「バックします!バックします!この車、バックをしておりますが、狸田参三(仮)は前進あるのみでございます!」
なんつうダジャレチックなもの…
cf.2
「皆様のお力なくしては、狸田参三、働くことができません!働くことができません!」
え、大丈夫?ニートなの?ニートになっちゃうの?なんだか切実です。。
cf.3
「うっかり一票ガッカリ4年、ということのないよう、しっかり一票やっぱりこの人狸田」
これは絶対言ってる方が楽しいだけだ!言ってる方が楽しいだけだ!(実際に言うと楽しいんですよ。さあ皆さんもご一緒に。。。)
他にも決まり文句種種様々。大変面白い人間模様でございましたポン!
しかしながら小職タヌキ、選挙たるものにこんなに深く関わったことがなかったため、正直チョット心があったまったり、なるほどそうかと思うようなところもあった訳ポンでして。
選挙なんてさ、なんだか偉い人がもっと偉くなりたくて、偉ぶりたくて頑張るものなのかなーポンくらいに思ってやしたが、実際選挙船にタヌキの短い二本足をもって乗り込んでみると、クルー達の熱い思い、候補者はもちろん、地元の後援者の方々のあったかい応援(お家であったかいお茶入れてくれたり)、応援して下さる方々は本当に私ら選挙カーが来るのを待っててくれてさ、玄関までお出ましになってお手を振って下さったり、マンションの2階3階からも大きく手を振って下さったり、こだぬき今まで全然見えてなかった思いがあるのだなーと、感心したポンよね…
「ニッポン再生!経済の再生を目指します!ニッポンの力、ニッポンポンの力!ニッポンポン!ニッポンポンの再生を必ずお約束します!ニッポン!ポンッ!ポンッ!」
ーこだぬきもがんばりました(^_^)
選挙カー、普通の速度で走ったり、町中では低速で、道ゆく方々お一人お一人にお声掛けしながら走るわけです。
車の窓全開で寒いのなんの。
でも手を振って下さる方、想像以上にたくさんいるんです。
午後も3時、4時を回ると、下校途中のジャリ共―もとい、下校途中の未来を担うお子様方ともたくさん出会います。
「こんにちはー」と声を掛けると「うぃっす」と恥ずかしそうに挨拶を返してくれる未来を担うお子様。
公園の中遠くから
「うぉーい!うぇーい!!」と大きな声で応援して下さる未来を担うお子様。
車に向かって
「バイビーン!バイビーン!」とエールらしきものを送りながら全力で走り抜ける未来を担うお子様。
そこそこスピードを出した車に追いつこうと全力疾走をしながら「狸田!おい狸田!!」と大声で名前を呼んで下さる未来を担うお子様。(危ないですよ)
頭の上に器用に教科書をのせバランスを取るという謎のパフォーマンスを見せつけてくる未来を担うお子様。
「狸田!!狸田!!」と大きな声で怒鳴りながらコマネチ的な仕草をお繰り返しになる未来を担うお子様。
皆様の未来が明るく輝きますよう、精一杯頑張ります!
おめーら父ちゃん母ちゃんにぜってぇ言えよ!!もとい、お父様お母様にどうぞよろしくお伝え下さい!
そんな思い出、こんな思い出を胸に、こだぬきうぐいすに扮して参りました。。
たまにはこんなお仕事も一興です。熱意があれば、日本の未来は明るいでしょう。
選挙カーに乗っていて思うのは、応援して下さるのはなんだかんだ、ご年配の方が多数です(あと未来を担うお子
応援して下さる方々のために頑張りたい、と思うのは人情です。
もっと若い人(≠未来を担うクソガキ)の関心が政治に向くことを、不肖たぬきながらに今回、思った次第でございます。
ニッポンポンの未来を、明るく!
こだぬきでございましたーー!みんな、選挙行こーねーーー\^o^/狸党をよろしくっっ笑