サイレント・ヒル ―序章―
date: 2013.09.11
category: 廃墟
さて、ヒルの話である。
なんのかんので、「廃墟はじめました」のここ1年。
いかめしいカッコイイいでたちの廃墟マニアの人たちと一緒に行かせていただいたり、アロハシャツにハーフパンツのちゃらんぽらんな後輩たち(主に学者やお笑い芸人)と「ちょっと行ってみっぺ!」と探検してみたりして、何度か何度か廃墟冒険に繰り出しておりまするポンが、噂に聞く「ヒルに血を吸われる」というのにはまだ遭遇したことがなかったポン。(その他にも「ハチに刺される」や「へびに遭遇する」「熊さんに出会う」他のイベントがあるらしい・・・)
「ヒル」ってものを目にしたこともなかったので、
「なんだか肌に吸い付いて血を吸い、その後は患部から血がドクドク流れ続けるらしい」
という言葉だけの恐ろしい前情報しかなく、なんとなくイメージとしては、モンスターハンターに出てくるギギネブラみたいなやつだと思っていたのだポン。
これだポン。↓
・・・まあ、こんなやつが実世界にいたらとんでもなさ過ぎるポンけど、イメージとしてはこんなだったのである。
今回の目的地は、神奈川県にあるという水力発電所の廃墟!
工場や発電所の廃墟って、現役の頃の存在感の大きさとか、人智やお金をつぎ込んだ産物、ってイメージがあるから、廃墟になってしまった時の寂しさがひとしおだなあ、と思う。人の手を離れたまさに無口な造形群(はじめて言った・・・)。しかも緑に埋もれた木造建屋だというから、前日からポンポコワクワク胸を躍らせていたポン(*>∀<)ノ))
しかしtwitterのTL上で、当該物件でヒルに遭遇した、ヒルに血を吸われた、という方のおそろしいツイートを拝見してもいたので、「いよいよヒルってのに遭遇するかもしれないポンね・・・気をつけねば」と
こんなのを想像しながら震えていたポン。
まずは現場近くに到着し、いそいそと準備をし、初めての川渡り(笑)!!
トレッキングシューズは置いて、持参したクロックスのニセモノ的なクツに履き替える。
一応かかとまであるやつだからスポンと抜けることもないかなと。
前日の雨のため川は増水し、流れもそこそこ急だったが、渡れないほどではないねとのキャプテン判断により入水。
じゃぶんと入ると想像以上の冷たさだポン!水嵩は股下くらい。下が苔でぬるぬる滑る!
最悪のことを考えて、カメラやレンズはジップロックで2重に防水加工してきた。それでも荷物はできるだけ少なくしたかったので、替えの服や靴は持たず、じゃぶじゃぶポタポタと濡れたまま対岸へ上がると、普段では絶対にトレッキングシューズで向かう廃墟道を、クロックスのニセモノをカポカポいわせながら登っていった・・・・・・・・
続く。。。。。